ドライブ&ツーリングのネタ帳 www.henari1.jp ORRの道路調査報告書 ODA ROAD RESEARCH 〜ツーリングマップルで訪ねる万の峠と億の道〜 |
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階段国道339号線(2) ★★★★★ |
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◆階段国道2−1:緩やかな傾斜で始まる階段国道 ありゃりゃ!ありゃりゃ!ありゃりゃ! ほんの軽い気持ちで前輪を一段落とし込んでみただけなのに、ブレーキ操作が遅れて後輪までついてきた時にはもう後の祭りだった。階段の傾斜はそれほど厳しくはないものの、そのまま自力で100kg超もある単車を引き上げるのはほとんど不可能に近く、滑り出してから咄嗟にかけたブレーキで何とかその場で踏ん張ってはみたものの、大方の予想通り僕は呆気なく重力に屈し、ブレーキレバーから素直に手を離した。 |
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◆階段国道2−2:小休止を挟みやや勾配がきつくなる ガタ・ガタ・ガタ・ガタ! 矢を放たれた鉄馬ヘナリワンは水を得た魚の如し勢いで走り出し、中央分離帯の途切れる第一中継地点へと瞬く間に降り立った。それはほんの一瞬の出来事であったが、意外なほど呆気なくスタートを切れたのをいい事に、これはあっさりですか?などどぶっこく余裕のある無邪気な僕がいた。だがそれが大きな過ちである事にこの時の僕はまだ気付いていない。 |
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◆階段国道2−3:手摺で分断された国道の有効幅は1m 続く第二ステップであるが、第一ステップよりは若干傾斜が増しているように感じられる。しかしパーセンテージにしてそれは約1%程度の勾配だ。それよりも階段の先が直線ではなく右に折れている事の方が懸念された。 下り始めこそ素直に階段を利用した僕であったが、実はこの階段国道は単なる階段ではないのだ。ちゃんと両脇に単車用のスロープ?が気持ち程度であるが埋設されているのである。こいつを使わない手はない。早速スロープを伝って下ってみる。 |
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◆階段国道2−4:この区を最後に階段が一時途切れる するとどうだ、走り心地は一般的な坂道を下っているのとほとんど変わらないではないか!僕は調子に乗った。 イエ〜イ!超ウルトラ・ドン! だがトラップは思いも寄らぬ所に仕掛けられていた。右カーブにおいて突如前輪が言う事を利かなくなったのだ。慣性の法則に則りまずは右壁に激突→続いて反発した車体は中央分離帯の木柱に激突→更に反発して再び石垣に激突。 怖え〜!危ねっ!ギャー! |
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◆階段国道2−5:見晴らしの良い休憩ポイント あの日あの時あの場所で、断末魔にも似た大絶叫が竜飛崎の断崖に木霊したのは言うまでもない。何とか転倒だけは免れたものの、残業続きですっかり疲れ切ったサラリーマンの如し、僕はヘロヘロになって第二中継地点へと着地した。 制御不能となった理由は簡単だ。直前まで降り注いだ雨を堆積した落ち葉が吸収し、路面がバナナの皮状態にあったのだ。僕はコーナー部に集積していた落ち葉の山に向かって見事に突っ込んでしまったのである。 |
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◆階段国道2−6:小学校跡地 続く第三ステップであるが、途中でやや左にカーブしており、すっかり今の一件でスロープがトラウマとなってしまった僕は、心臓がバクバク言う中、今度は素直に階段を使う事によって事無きを得たが、先ほどまでの威勢の良さはどこへやら、すっかり意気消沈してしまった。 これまでの単車一台分の中継地点とは違って、第三ステップの先には広々とした敷地が待ち構えていた。今でこそ集会所のような小屋が建っているけれど、なんとこの敷地はかつて学校であるという。 |
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◆階段国道2−7:二個目のおにぎり 学校跡地までの勾配はそれほどきつくはないし、階段国道として整備される以前は、道幅的にも軽自動車が入って来られる坂道であった可能性が高い。現在のように階段状に整備されたのは恐らく廃校後の事であろう。この広場までが事実上の第一ステージであり、戻ろうと思えばまだ強引に引き返す事が可能だ。どうしよう? このままおめおめと引き返せばせっかくの取材もお蔵入り、またここで諦めたが最後その時点でORRの明日は無い!最早下界へ向け飛び込む以外に選択の余地はなかった。 階段国道3へ進む 階段国道1へ戻る |
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