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www.henari1.jp ORRの道路調査報告書 ODA ROAD RESEARCH

〜ツーリングマップルで訪ねる万の峠と億の道〜

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トップ>酷道データバンク>北東北>青森>階段国道339号線の実走調査レポート

階段国道339号線(4)

★★★★★

階段国道339号線4-1

◆階段国道4−1:漁港が間近に迫るもまだ道半ば

第二ステージは想像を絶する急勾配えーんど急カーブの連続であった。

当ったり前じゃん、だって普通の階段だもん♥

但しここまではまだ救いようがあったのも事実。何故ならば学校跡地から始まる第二ステージは、空荷の単車が動いてしまうほどの尋常でない勾配と急カーブの連続でありながら、辛うじて乗車しての進行が可能な区間であったからだ。ところが九十九俺となるジグザグ区間に突入してから事態は急変する。ここまで確実に備わっていた中央分離帯が突如姿を消したのである。

階段国道339号線4-2

◆階段国道4−2:急斜面に築かれた九十九俺の国道

中央分離帯の消滅、それはスロープが片側のみへと縮小した地点よりも、更に幅員が一段階狭くなった事を意味する。歩行者同士が何とかすれ違える程度の極小幅に、最早中央分離帯兼手摺を設置する意味などどこにもない。尤も国道のど真ん中に手摺を設置してどうする?というツッコミもあろうが、今は冷静にツッコミを入れてる場合じゃねー!

更に追い討ちをかけるように、ここにきて初めてのヘアピンカーブそれも有効幅1m割れの九十九俺が出現し僕はパニック寸前であった。だが事態はそれだけに収まらない。

階段国道339号線4-3

◆階段国道4−3:深く落ち込む最後の折返し

あろう事かそのヘアピンにおいて、単車乗りの最後の拠所であったスロープが、遂に途切れてしまうという絶対絶命のピンチを迎えたのである。

マジやべぇ、本当にやべぇってば!

岩壁にへばりつくようにして建ち並ぶ漁村の屋根が目前に迫っているというのに、路線バスも走っているちゃんとした国道まであと僅かだというのに、麻生首相が期待通り近年稀に見る愚策を実施してくれるというのに、嗚呼それなのに国道339号ってやつは・・・

階段国道339号線4-4

◆階段国道4−4:勾配MAX&幅員最狭の最終コーナー

180度の転回を余儀なくされるそのポイントは、逃げ場無しの誰もが想像する一般的な階段そのものであった。

急勾配えーんど急カーブえーんど急階段

これを怪談国道と言わずして何と言う?

残念ながらここまで来てしまうともう後戻りは出来ない。何故なら中央分離帯が邪魔して単車の転回は不可能だからだ。また中央分離帯が消滅する区間も幅員が単車の全長を下回り、唯一の幅員を誇るヘアピンが段差のある階段ではそのまま落とし切る以外に手はないのである。ここは上りと違って落とせるだけまだマシと前向きに捉えるしかない。

階段国道339号線4-5

◆階段国道4−5:人家に激突せぬよう細心の注意を払う

フンガー!フンガー!と滝汗を掻く中、尤も賢明なラインを見極め、車体を大きくずらして必死で軌道修正を図る。そうして連続するヘアピン上でもがいていると、この階段国道をお目当てに来たと思われる白髪の初老が、初めて見るサーカスの如し目をまん丸にして、僕の動きを一挙手一投足逃さずにまじまじと眺めていた。

国道をバイクで走っているだけですが、何か?

すれ違い様に爺さんはポツリと言った。

押してったらどうかね?

僕はとびっきりの笑顔でこう答えた。

階段国道339号線4-6

◆階段国道4−6:住宅街へと滑り込むヘナリワン

そんな事はアナン事務総長だって分かってんだよ!

羨望の眼差し(どこの馬鹿か?)で見つめる爺さんにとって、滅多に車両が通らないこの国道における貴重な車両通過シーンは、いい冥土の土産になったに違いない。さあいよいよ最後の直線路だ。ここまで来ればこの勝負もらったも同然。僕は眼下に連なる家々の軒先目掛けて勢い良く突進する。そして遂に段差の無い石畳へとヘナリワンは降り立った。見たか小ヅラさん!これが軟着陸だよ。

階段国道339号線4-7

◆階段国道4−7:平然と人家の玄関先を横切る国道

ミラーが片っぽ無いけどね

振り向けば階段終了直後にも“おにぎり”が起立し、階段そのものが“自称国道”とか“なんちゃって国道”とかいう類のものではなく、政令で指定された列記とした道路であるという事をレプリカではない正真正銘の“おにぎり”が強く主張しているのである。路面が石畳からタイルへとシフトし国道のゴールが目前に迫っている事を、僕は頬に伝う潮風と共に肌で感じていた。

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