www.henari1.jp ORRの道路調査報告書 ODA ROAD RESEARCH 〜道路格闘家へなりと闘う鉄馬ヘナリワンの軌跡〜 |
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トップ>酷道電撃ネットワーク>南近畿>奈良>暗峠>国道308号線暗峠(くらがりとうげ)の実走調査レポート |
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暗峠(1) ★★★★★ |
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◆暗峠1−1:のっけから思いっきり住宅街の真っ只中 幾多の挑戦者を震え上がらせ、道に精通する猛者さえ奇声を発する、抱腹絶倒空前絶後の激坂に満を持してORRが挑む時が来た。 現場に赴いた時点で事前情報は皆無に等しく、僕の知り得し情報はただひとつ、 常軌を逸した激坂 の峠越えであるという事だけだ。 暗峠狭隘なため 幅一・八メートル ロングボディーの車 通 行 不 可 |
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◆暗峠1−2:幅員は狭いが並みの坂道が続く この峠道はのっけから狭い路地で始まる。沿道には夥しい数の民家が肩を寄せ合い、純和風建築から鉄筋コンクリート製の建物まで玉石混交であるが、非常に古民家率が高く、その景観は街道筋に見るそれだ。 遥か遠くに大阪と奈良を分断する生駒山麓の屋根が見え隠れしているが、巷で噂される程の厳しい行程があるようには思えない。但し地図上ではこれより稜線へ向け、ほぼ直線的に上り詰める事から、予め厳しい闘いが予想された。 どこにでもありそうな近所の裏道、それがこの峠道に対する僕の第一印象である。その感触は今もほとんど変わらない。 |
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◆暗峠1−3:住宅地内の狭い激坂 いつ行き止まりとなっても何等不思議でない狭路は、細く長く延び一向に住宅街を抜けだそうとしない。ってゆーか宅地の密度はそのままに、この道はグングン勾配を増してゆく。 コンクリ舗装された路面の表層には、円形の窪みが満遍なく施され、スリップ止め加工が万全の態勢で敷かれている。気が付けばサイドスタンドのみでは停車できないほどに峠道は傾き、バイクを路上に停車させようとすると、荷物満載のバイクでは前輪が浮き上がってしまうほどの勾配に達していた。 ガシャーン!!! |
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◆暗峠1−4:中腹で一旦落ち着く 地球の引力に屈しない安全地帯を確保し、数秒間微動だにしない事を確認してから撮影する念の入れ様であったが、目を離した隙に単車がひっくり返ってしまった。 これまで経験した急坂で、撮影中に単車が転倒する事は皆無に等しい。即ちその事ひとつとっても、この峠道の勾配が尋常でない事は明らかであった。 この道の異常さは、法面に塗布された先人の爪痕が代弁している。暗の部首である日偏が鬼と化し、“日音峠”が“鬼音峠”となっている。恐らく暗峠を鬼のような坂と表現したのだろう。更に法面の上辺には不吉な案内板が掲げられていた。 |
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◆暗峠1−5:斜面全体が棚田の風光明媚な景観 この先1200m転回不能 幅員1.3m おいおい道幅1.3mって 軽自動車も通れないアルヨ でも実際は普通乗用車でも通れるんだなこれが だってここ |
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◆暗峠1−6:尾根を駆ける信貴生駒スカイラインと交差 国道なんですもの 余りにもファンタスティックな路地裏状態が続いた事で、危うく本質を見失うところであったが、この路は大阪府大阪市と奈良県奈良市の都市間を結ぶ重要路線であり、国道308号線の肩書を持つ歴とした国道なんである。 また道路の格の如何を問わず、日本中のありとあらゆる坂道を掻き集めても、暗峠の斜度を超える急坂は存在しないとされるほど、日本一の呼び声高い激坂なんである。 |
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◆暗峠1−7:峠には茶屋、路面は石畳 日本一の激坂 一体いつ頃からそう呼ばれるようになったかは定かでなく、また日本の坂道全てを比較するのは困難を極めるが、少なくとも斜度を厳密に数値化できるという点において、ラーメンランキング等よりも遥かに正確な坂道番付は可能であろう。 暗峠は国道という狭義において間違いなく日本一であり、対象を日本の公道全体に広げても恐らく十指に入るはずだ。 暗峠2へ進む |
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◆ 暗峠のプロローグ ◆ 暗峠を地図で確認 |
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