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www.henari1.jp ORRの道路調査報告書 ODA ROAD RESEARCH

〜道路格闘家へなりと闘う鉄馬ヘナリワンの軌跡〜

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トップ>廃道電撃ネットワーク>東海>愛知>広見林道の実走調査レポート

広見林道()

★★★★★

広見林道2-1

◆広見林道2−1:急勾配の洗削

走り出しこそしばらくはフラットな状態が続くものの、それも束の間のひとときに過ぎない。ウォーミングアップ区間は極めて短く、覚悟云々という前に、極悪区間はあっという間に視界前方に現れる。

見てくれ、この深く抉られた路面を。山道はその勾配も然る事ながら、雨水によって洗削された路面はとっくの昔に本来の機能を失っている。その姿は見事という他なく、最早芸術的な域にまで昇華している。事前情報無しでの初チャレンジでは、これを見た瞬間ドン引きするに違いない。

広見林道2-2

◆広見林道2−2:ロリエワンのホップ

事実、僕は単身荷物満載で突っ込んだ初戦で、思いっきり閉口している。但し恐怖感はまるで無い。何故なら勢い余ってコースアウトしたとしても崖下へ真逆様という危険な箇所ではないからだ。

転倒なんぞは当たり前。そんなんはすぐに起して再スタートすればいい。広見林道の優れた特徴は、コース外に投げ出される心配が無いという点にある。これはアタッカーにとって大いなる安心材料である。

広見林道2-3

◆広見林道2−3:ロリエワンのステップ

コース外に飛び出さない事が最初から約束されている訳だから、実際にリスクはかなり低めに抑えられている。また安心感からライン読みなどに集中できる事で、実力を如何なく発揮できる点も他の廃道にはない特徴だ。

無数に刻まれた轍は縦横無尽で、どれが正しくてどれが間違いかなどと考えるのはナンセンスである。川床を正確にトレースするも良し、両脇の本来あるべき車道跡を繋いで進むも良し、波乗りの如しテクを駆使し華麗に宙を舞うも良しと、ここでは何でもアリだ。

広見林道2-4

◆広見林道2−4:ロリエワンのジャンプ

ここにはルールなんてちんけなものは存在しない。あるのは自己責任におけるフリータイム、それは

自由な時間

地方都市では、3〜4時間のゆとりある時間に対し、首都圏では標準2時間という導入からフィニッシュまで、慌しく過ぎ行く不自由な時間。んがしか〜し!上には上があった。関西圏、なんと標準1時間である。これを一言で表すならば、それは

広見林道2-5

◆広見林道2−5:路盤消失

事務的処理

前儀は省かれ、脱ぐ→やる→帰る、とひたすら効率化を追求した結果編み出された近年稀に見る好循環システムは、大阪商人ならではの傑作だ。極限まで無駄を省いた合理的且つ革新的な経営システム。なしてそこまで生き急ぐのか?大阪商人は語る。それくらいの高高度システムを取り入れないと、まいど1号などまともに打ち上げられへんと。

広見林道2-6

◆広見林道2−6:完全崩壊

極限まで無駄を省いての低料金化、極限までの事務的処理、極限までの三擦り半。大阪の革新的な経営者達は、いつかきっとやってくれるに違いない。脱ぐ・やる・帰るの“脱ぐ”を省いた、最初から脱いできてもらう事が前提の

45分の標準化を!

この新基準をゆくゆくは世界標準とすべく、橋本知事もこのような言い回しで強力に後押しする。

大阪も汗をかかなければならない

広見林道2-7

◆広見林道2−7:これでも結構まともな区間

↑どない汗やねん↑

そんな時間の限界へ挑戦し続ける関西圏に対し、道路の限界へ挑戦し続けるのがここ中京圏だ。中でも路盤消失率の限界へ挑み続ける広見林道は、自然に呑み込まれる事なく、微妙に姿形を変えつつ、今もそこに在り続ける。一般的な廃道とは一線を画した、言わば究極の廃道。これよりその核心部へと迫る。

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