ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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宇井峠(2)

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宇井峠の取扱説明書

これでもかというくらいお宝隧道が数多く眠る和歌山において、つい最近まで隧道を突かずに峰越えにて結んでいた国道がある。地元民でさえ「あれは国道じゃねぇ!」と言わせしめた宇井峠とはいったいどのようなものなのだろうか?恐らく幾多のドライバーが死の恐怖を味わってきたであろう戦慄の峠道にヘナリワンが挑む!そこで目にしたものは暗峠で味わった悪夢の再来を予感させ、操作如何によっては誰もが逝く可能性のあるデンジャラスロードであり、緊張の夏日本の夏を合言葉に今年の夏は宇井峠にて死傷者続出する事が予想されるが、報告書に端を発したとしても当局は一切関知しないのであしからず。*発表当初宇井峠として世に出た当報告書であるが、後に高知のカムイであるリョクト氏の報告によって正式名称が宇井峠と判明。リョクト氏に感謝。

 

宇井峠2-1/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

走行中前輪が宙に浮く事など一般常識では到底考えられないが、それが日本の根幹を成す主要路、国道となれば国際問題に発展しかねない危険な譲二山本であり、一歩間違えばみちのく一人旅ならぬ滑落一人旅となってしまう。これには親父である、さぶちゃんの鼻息も荒く、あんまり興奮させると985ヘクトパスカル程度の小型台風を発生しかねないので、この峠道については

宇井峠2-2/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

なるべく穏便に説明せねばならない。ヘナリワンが過積載という事もあるのだろうが、前輪が浮き上がった瞬間すぐにスロットルを戻し、微妙なアクセルワーカーにて冷静に対処したので何とか事なきを得た。一般の林道でもあまりお目にかかれない斜度で、一番連想し易い例えが、一般車の走行を一切考慮しないブルドーザー専用路、いわゆるブル道に簡易舗装を施しただけと言っても

宇井峠2-3/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

差し支えなく、それは決して大袈裟な表現でない事は現地へ行ってみれば明らかである。当初全てのコマにヘナリワンを写し込む予定であったが、どうにもならない箇所がいくつもあり、単車が写り込んでいるショットは道中でも緩やかな傾斜を時間をかけ慎重に選び、ドキドキもので撮影したものであり、ちょっとでも動き出そうものなら最後、それは倒れるのではなく、転げ落ちて

宇井峠2-4/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

ゆく事が容易に想像できる。普通車と人との離合もどうかと思える幅員に激坂、そこに堆積する落ち葉と悪条件はフルラインナップで、これが雨後や冬期の路面凍結時などともなれば命懸けの峠越えであり、積雪時は当然遺書も用意しなければならなかったはず。冬期や晩秋の早朝時などに峠へ向けて出発進行しようものなら最後、ほとんど生きて帰っては来れなかったであろう

宇井峠2-5/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

事は想像に難くない。旧道と化し対向車がほとんど現れない良く晴れた日という好条件でも、実際前輪が宙に浮くという危険な目に遭った訳で、これまで経験した坂道で前輪が浮き上がった国道はただひとつ、それが奈良と大阪に跨る暗峠だ。あちらも凄いが、こっちも途中で対向車が現れようものなら、どうなっていたか分からない。思えばこの二つ目のヘアピンカーブを迎える

宇井峠2-6/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

この地点までが最強区間で、本来ならもう2箇所以上のコーナーを用意し、九十九俺にて高度を稼ぎたい所を、僅か2回の折り返しで上空が開ける程度まで嵩上げしてしまっている所が、この道の凄い所。コーナー部が若干広めに取られてはいるが、ここで普通車同士の離合を行うには、多少のテクニックを必要とする。このような道に慣れていないドライバーならば、即ギブアップは

宇井峠2-7/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

間違いない高低差のある激ヘアピンなのだが、残念な事に四輪が転回できそうな場所はどこにも無い。つまり一度峠を目指したら最後、とにかく突き進むしかない、これ現実。この三つ目のカーブまで来てやっと転回できそうだが、ここまで来ると行くも地獄、帰るも地獄なのだ。

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