ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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上足寄駅遁フータツ林道

 

上足寄駅遁フータツ林道の取扱説明書

上足寄駅遁フータツ林道は無数に広がる未舗装林道への玄関口にあたる。極上のフラットダートはWRCのルートに組み込まれた事からもお墨付きだ。まあ結果的に言えば僕はチキチキマシン猛レースに参加してWRCは蹴った訳で、ヘナリワンの華麗なる走りを楽しみにしていた全国3000人の女子高生諸君には申し訳無かったが、ハウルの動く城と同時上映のへなりの動く腰が近日公開されるので今度はスクリーンで会おう!んじゃ、バイビー!

 

上足寄駅遁フ―タツ林道1/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

全てはこの道から始まる。カネラン峠へ至る砂利道の道道とのT字、本線はL字になっていて、そこを直進するのが上足寄駅遁フータツ林道だ。ここから先は舗装路が全くない未舗装路の世界となる。無数の林道が枝分かれし、行き止ま林道を含めた数は今もって把握しきれていない程凄まじい数でまさに林道王国と言える。それも全線に渡りフラットな路面で

上足寄駅遁フ―タツ林道2/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

幅員も広く、こんな整備の行き届いた道を誰が放っておくだろうか、そうここはWRC開催で利用された林道なのだ。まず最初に現れるのが23線沢林道で本線は直進、23線沢林道は右折して橋を渡る道で普段は鹿避けの柵が設置されていて、進入する場合は元に戻しておくのが鉄則だ。普段は人っ子一人いないようなこんな場所にWRC開催時は

上足寄駅遁フ―タツ林道3/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

もの凄い人が集まったのだろう。祭りの後の静けさよとはこの事だ。辺りはシーンと静まり返って耳を澄ませば川のせせらぎが聞こえる程度で物音はほとんどしない。この地点は牧草地もあり広範囲を見渡せる為エンジンを停止させても問題はなく川に魚がいないかと覗き込む。僕は林道など人が滅多に入らない場所では走行が一番の目的ではあるけれど、

上足寄駅遁フ―タツ林道4/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

頻繁に立ち止まっては野生の生き物の観察をする。川があれば魚がいないか覗き込む。魚の種類は何でもいいのだ。釣りをする訳ではないので、その地に生命が宿っている事を確認できればそれでいいのだ。僕はこの年の秋、生まれて初めてこの北の大地にて鮭の遡上を生で見る事ができた。名も無き川で誰もいない林道脇を流れる小さな川の林道と交差する

上足寄駅遁フ―タツ林道5/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

橋の上で僕はいつものようにバイクを停めた。そして普段通りに生き物がいないか川を覗き込んだ。そこにいたのはなんと秋鮭だった!最初は目を疑った。つがいの鮭が寄り添っているのが見えた。川の流れに逆らいながらも一定の場所に留まりピタリと寄り添うその姿はテレビで見るのとは違いとても感動的なシーンであった。よく見ると周囲にも

上足寄駅遁フ―タツ林道6/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

何組かのつがいが居た。と同時にすでに力尽きて岸辺に打ち上げられている鮭、命を全うした鮭が上流から流れて来る、それまで見た事もないドラマティックな光景に取材を忘れて川に見入っている自分がいた。生と死が同居する光景は何度見ても感動できる。ただ走るだけではなく、そこに住む生き物達が自然の中で必死に生きている姿を発見するのも

上足寄駅遁フ―タツ林道7/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

僕が山奥の道を好んで走る理由のひとつだ。風連幹線林道との分岐に続いて39線沢林道上足寄林道が二股に分かれている地点が上足寄駅遁フータツ林道の終点となる。基本的にはどの林道も一般開放されており、規制はないが鹿避けの柵は開けたら閉める、これだけは守って欲しいものである。ゲート突破の常習犯が言っても説得力ないけどネ!

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