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金花湯死闘篇(3

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金花湯3-1

◆金花湯3−1:T字路を直進

直進も左折も轍の数から交通量はほぼ同等である。ここが二股なら大いに迷う所だが、直進路がある以上ここは無視して突き進む事にする。何度も言うが、ここは最初の決定的な分岐である。ここに到達するまでいくつもの細かい支線が存在するのだが、それらは全て作業道や廃道であり、踏み込む事は命取りに繋がる。左折の路は非常にそそられるが、ここは見なかった事にして、我々は更なる前進を試みる。

金花湯3-2

◆金花湯3−2

この後はしばらく見通しの良い直線区間が続く。あまりの単調さに飽きてくると共に、果てしなく長い距離に一抹の不安を覚える。この道が正解なのか否か、今の僕等には見当も付かない。ただこういった状況ではなるべく余所見をせず、本線と思わしき道を突き進むのがセオリーだ。この道が不正解だとすれば、今来た道を延々と引き返さねばならず、そんな事を二度三度と繰り返していたら、時間はあっと言う間に過ぎ去り、ガス欠のリスクも高まる。そうなると探索は断念する以外に生還する方法はない。そうやってこれまでも多くのチャレンジャーが涙を飲んできたのではなかろうか。

金花湯3-3

◆金花湯3−3:尾根筋直下の開放感溢れる道程が続く

到達できなかったという苦い経験談を、幾人のチャレンジャーから事前に伺ってはいたが、噂に違わぬ迷路状の兆候は既に現れ始めていた。先の見えないコーナーを曲がるたびに、何かを知らせる標識類を期待するのだが、目に映るもののほとんどが天然もので、人工物など皆無に等しく、世間一般とは隔絶した世界がただただ続くばかりであった。

金花湯3-4

◆金花湯3−4

先人達の苦労話と照らし合わせても、先が全く見えてこない状況に、不安だけが募り逸る気持ちは増大の一途である。にもかかわらずこの男の余裕の表情は一体何なんだ?

親指立ててんじゃねぇ〜!

幾多の人々が断念を余儀なく金花湯への未知なる道程の途中、アメリカンで突っ込んで尚この余裕。“若さ湯へ”と一言で片付けるのは簡単だ。

金花湯3-5

◆金花湯3−5:広場と四差路

若さの勢いならば、松本さんの方が数段上だろう。だって

伊代はまだ16だよ!

そして遂に我々一行の目の前に人為的に開拓された広大な敷地が現れた。車にして10台以上は駐車可能な中継基地と思えるような更地を見て、この道で間違いないという好感触を得た。だがそれは悪夢の始まりでもあった。

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