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金花湯死闘篇(6

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金花湯6-1

◆金花湯6−1:四輪だと泣きそうな狭い坂道

残る道は二つ。直進のカモイ8号施業道か、論外として無視した左折の支線である。直進のみが通行止で、右左折共に何等制限は無い。こうなったら左折するしか手はない。そう決断した我々は、間髪入れずに尾根筋より今度は左へ折れ曲がる道へと突っ込んだ。

中継基地から左折する道は、勾配といい急なカーブといい、規格はほとんど作業道であり、我々は疑心暗鬼のままただただ黙々と前進した。

金花湯6-2

◆金花湯6−2

両脇から枝葉を伸ばす木々によって、部分的には一車線を割っている箇所もあり、四輪で突っ込んだ日にゃボディを擦り捲りで、洗車を日常とし愛車を労る者ならば、間違いなく発狂する金林寺木人拳状態の狭路が続く。

ヘナリワンでも慎重に前進しなければ危ういという箇所が幾つか見られ、目を疑いたくなるような勾配の路と、大雨によって洗削され抉られた路面が、そう簡単に我々を先へは行かしてくれない。しかもその距離は不安になる程果てしなく続く。

金花湯6-3

◆金花湯6−3

やはり僕等も先人達と同じような道を辿っているのだろうか?今正に巨大迷路に飲み込まれんとしているのだろうか?にもかかわらず、カモイワンはどこまで突っ込むというのか。

中継基地にいたはずのカモイワンが、僕の制止を無視し、廃道さながらの作業道へと突っ込んできているではないか。その姿は正に重戦車そのものである。最早こいつを止める事は誰にもできない。ヘナリワンを交わし、ブイブイ言わせながらカモイは奥地へと消え失せた。恐るべしカモイワン!

金花湯6-4

◆金花湯6−4:谷底に着地

それは世代交代の瞬間でもあった。いくら取材中とはいえ、ガタボロ道で百戦錬磨のオフ車が、一介のアメリカンにナチュラルに交わされたという事は、完全敗北に等しい。平成のポツダム宣言と言われても仕方あるまい。

正直カモイワンにあのような次世代の動きをされては手も足も出ない。僕は彼についていくのがやっとであった。だがしかしカモイワンが馬脚を現すのにそう時間は掛からなかった。ちょっとした悪路でもがき苦しむカモイワンを尻目に、僕は涼しい顔で通り抜ける。これが砂利道におけるアメリカンとオフロードバイクの歴然たる走破性能の違いなのだよ、明智君!

金花湯6-5

◆金花湯6−5:得体の知れぬ路に合流

彼を追い抜いてからしばらくすると、どこから来ているのか、明らかに本線と思わしき整備された道へとぶつかった。どうやらこの道は定期的にメンテナンスが施されているようだ。分岐に次ぐ分岐で迷路の真っ只中で右往左往している我々の置かれた状況が、かなり深刻である事を思い知り愕然とした。

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