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金花湯死闘篇(8

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金花湯8-1

◆金花湯8−1:河原へ通じる支線

極悪な河原区間をカモイワン共々無事にクリアしたと思ったら、またまた分岐に出てしまった。進行方向右後を明後日の方へ派生しているのは、河原に降りる支線のようではあるが、ここまで来るとどれが本線でどれが支線なのか、素人の俄か識別にも限界を感じ、精神的にもかなり追い詰められていた。

自分達が今走ってきた道でさえ、支線と何等変らない規格であり、しかも分岐に次ぐ分岐の嵐に目眩がしそうだ。とりあえずこの右折は無視して直進する。

金花湯8-2

◆金花湯8−2:河川敷の直線

谷筋とは言え随分と開放的な場所を辿ってきたが、先程の河原へと続く枝道との分岐辺りからは草木も密度を増し、鬱蒼とした深い森は直射日光の当たらぬ箇所に、幾つもの水溜りを形成していた。再び泥濘だした路面に、一体我々をどこまで苦しめれば気が済むのかと、言い様のない怒りが込み上げてきた。

ここに至る過程で何度も決断を迫れた分岐に次ぐ分岐のラッシュで、既に我々の思考回路はショート寸前で、これ以上の分岐には対応できそうもない。と思った矢先、我々はこれまでにないある重要な遺構に直面する。

金花湯8-3

◆金花湯8−3:コンクリ製の橋梁で川を一跨ぎ

コンクリート製の橋梁である。御丁寧にガードレールを設置され、この設備投資ひとつとっても、当路線が単なる支線林道などではなく、縦横無尽に張り巡らす林道の中枢にあたる幹線路という可能性が大だ。僕等はこれをもってして金花湯近しと確信した。何故ならばこの界隈を庭と言い切る島牧の古老より“橋を渡る”というヒントを事前に授かっていたからだ。それもかなり立派な橋だという。

金花湯8-4

◆金花湯8−4:ガードレールに備わる銘板

あの湯へ行くには必ず橋を渡らねばならない

この橋梁が古老の言う橋と一致するものかどうかは定かでない。ただ人工物が皆無に等しい深山で久しく見る明らかな建造物は、金花湯が手の届く位置に迫っている事を予感させた。

金花湯へ辿り着く為の重要なキーワードであるその橋の名はコイの口橋。さてなんて読むのだろうか?こいのくちばし?こいのろばし?

金花湯8-5

◆金花湯8−5:ガードレールの無い断崖路

橋梁を渡り終えると、川沿いの直線路が待つ。左側は遥か頭上へとそそり立つ荒削りの垂直壁で、いつ何時落石がヒットしてもおかしくない。また右側はガードレールのひとつも無い落ちたら命の保証は無いこれまた断崖の垂直壁となっており、全くトンデモナイ所に道を付けたものだと感心してしまう。ただでさえ危険な箇所だが、我々は更なる障害と対峙する事となる。それが断崖の路の途中に待つ、巨大な水溜りだ。それは路の95%を満たすトンデモナイものであった。

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