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金花湯死闘篇(10

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金花湯10-1

◆金花湯10−1:古老の証言と一致する赤い橋

遂に来たっ!島牧の古老が語った立派な橋とはこれの事だったのだ。延長は20mそこそこ、幅員は橋上での離合が不能の4m前後で、全面コンクリート製の立派な橋梁である。こんな山中にこれほど巨大な建造物が存在するとは驚きだ。底を覗き込めば川面まで20mは下らない比高で、足を踏み外せば落命必須の高低差である。

そう言えば古老は“赤い橋”と言っていた。見ればこの橋はガードレールが赤く塗られ、橋そのものが朱に染まっている訳ではないが、赤い橋として伝播しても何等違和感はない。

金花湯10-2

◆金花湯10−2:ガードレールに備わる銘板

今度こそ古老の証言と一致すると思われるその橋の名は泊川大橋。まさに大橋と呼ぶに相応しい造りで、そこからの眺めは絶景そのもので、大橋巨泉氏もこう絶賛するに違いない。

泊川の朝は早い!

ほぼ垂直に切り立つ絶壁の直上を跨ぎ、難産の末に産み落とされたであろう目眩がするほどスリリングな箇所に架けられた橋は、当路線のシンボルとも言える逞しい存在で、ガードレールには威風堂々と大橋の名を刻んだ銘板が備わる。

金花湯10-3

◆金花湯10−3:ヘアピンカーブ

もしも泊川大橋が崩壊した場合は、車両での到達はどう足掻いても不可能だ。云わば泊川大橋は金花湯への命綱となっているのだ。

橋梁を跨ぐとすぐに迎えるのが御覧のヘアピンカーブである。金花湯への道程で唯一のヘアピンで、僕等は初めて入山者と遭遇する。対向から1台の四輪が降りてきたのだ。チャンスとばかりに離合する際挙手し金花湯の話を持ち出すと、ターゲットはもうすぐそこにあるという。だが北海道での“すぐそこ”という言い回しは全くアテにならない。

金花湯10-4

◆金花湯10−4:起点より20kmの地点に木製の道標

本州とは縮尺が違うのだよ。

ジャスコまで110km

(子)110kmって事は、パパなら飛ばせは1時間で着いちゃうんだね。(父)うん、そうだよ。(子)買物が半日で済んじゃうなんて凄いね!

本州であれば悪戯として即撤去されるような看板が平然と掲げられ、上記のような会話が成立するのが北海道なのだ。

金花湯10-5

◆金花湯10−5:第三の橋梁

四駆のドライバーが言う“すぐそこ”が100m程度なのか、それともまだ1kmくらいはあるのか、はたまた10km以上あるのかは、行ってみなけりゃ分からない。従ってこの状況下で“すぐそこ”という言葉を鵜呑みにするのは大変危険だ。ここは話半分として受け止め僕等は先を急いだ。

林道起点より20km、よってけ島牧より実に30km以上も分け入った地点で、三つ目の橋に差し掛かった。その橋梁名を見た瞬間ハッとなった。ターゲットは手の届く位置にある!

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