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www.henari1.jp ORRの道路調査報告書 ODA ROAD RESEARCH

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金花湯死闘篇(11

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金花湯11-1

◆金花湯11−1:第三橋梁の銘板

この橋の銘板は枯れ草に覆われ少々見え難いが、小金井沢橋と記されている。詳細な地図に温泉マークと共に金花湯と記されるターゲットは、実は他にも複数の呼び名があり、黄金湯と呼ばれる事もあれば、この界隈では小金井沢温泉と呼ぶらしい。古老との会話の節々にも、小金井沢なる言葉が散りばめられていた。

最大目標の赤い橋に引き続き、小金井沢橋を通過したからには、もうターゲットの射程圏内に入ったも同然と考えていい。いよいよ幻の秘湯にお目にかかれる時がやって来たようだ。

金花湯11-2

◆金花湯11−2

思えばここまでいくつもの難関が立ちはだかった。僕等はそのひとつひとつを何とか克服してきた。正直数少ないデータから到達できる可能性は五分五分と考えていた。巨大迷路と呼ぶに相応しい行程は、般ピーをそう簡単には寄せ付けるものではなく、林道ハンターをもってしても営林署の職員しか辿り着けないと言わしめた複雑怪奇な乱路が、決して大袈裟ではない事を、僕等は身をもって痛感した。だが残念ながら金花湯が幻の湯とされるのも今日までだ。この日をもって金花湯は“幻”の看板を下ろさねばならない。何故ならばORRのターゲットとなった道が、ひとつとして白日の下に晒される難を逃れた試しなど無いに等しいからだ。

金花湯11-3

◆金花湯11−3

実際ORRの標的にされ、道路情報を盗まれんと死守できた道は、全国で数える程しかない。現に金花湯への道も、今こうして全容が解明されようとしている。

狙った獲物は必ず仕留める

そうでなければORRの明日は・・・ない。

金花湯11-4

◆金花湯11−4:三叉路

ここに来て連発する金花湯近しを知らせるシグナルの数々に、いよいよ金花湯の陥落も時間の問題と思われた。だが現実はそう甘くはない。小金井沢橋の先でまたしても分岐に遭遇したのである。

我々は目の前の光景に愕然となった。単なる二股ならまだいい。だがこの三叉路は右も左も甲乙付け難いタイヤ痕の数で、両者共に無数の轍が刻まれていたのである。右か左か非常に判断に迷う所ではあるが、ここはひとつ冷静になって、今までの行程を頭の中に描いてみる。

金花湯11-5

◆金花湯11−5

右は直進に近い形で本線は一見右のように見える。だが先程通過した小金井沢橋の沢は左上流から流れ落ちていた。つまり小金井沢沿いを遡上するならば左が正解ではないのか?だが左の路は今にも終りそうな貧弱な支線のように映り、過渡な期待は禁物である。

ここへ到達するまでに費やしたガス、それに帰りの時間も考慮すると、これ以上無駄な動きはできない。究極の二者択一に失敗は許されないのだ。タイムリミットは刻一刻と迫っている。さあどうする!

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