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金花湯死闘篇(12

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金花湯12-1

◆金花湯12−1:バカ殿岩

志村けん氏扮する超強烈キャラクターのバカ殿様。その顔面だけが地上に飛び出したかの如し奇岩は、実物との比較で50倍近くはあろうかという壮大なスケールで鎮座し、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げておられるのである。

運命の分かれ道にあるバカ殿岩

この奇岩を右に回り込むようにして奥へと延びる砂利道か、それともこの分岐で左折し小金井沢上流を目指すのか、

あなたならどっち?

金花湯12-2

◆金花湯12−2:三叉路を左折

まだ温泉特有の臭いは、僕等の鼻腔に届いていない。また小金井沢を覗き込んでも、肉眼で確認できるような温泉成分は見つからなかった。ただ僕等が既に金花湯の射程圏内に入っている事だけは間違いないのだ。従ってこれ以上盲目的に秘奥を目指す事は得策でないと判断し、結果バカ殿岩を左折し沢伝いに侵攻する事で二人の意見は合致した。

もうこうなれば前進あるのみだ!

直進の路に比して左折の道は今にも行き止まりになりそうな危うい道程で、荒れた砂利道に一瞬前進を躊躇った。

金花湯12-3

◆金花湯12−3:砂防ダムへ通じる廃作業路との分岐点

僕等が選んだ道は、両側から迫り来る植物の猛威には耐えつつも、上流のどこからか路上に流れ込んだ沢水が表面の砂利をそこかしこで洗い流し、鋭利な岩盤が剥き出しにとなっている箇所も少なくなかった。部分的にはまるで川原のような状態と化し、握り拳大の石が散乱する区間は急勾配と相まって易々と通してはくれない。それに岩盤が剥き出しとなった箇所では上流から路面を伝って流れてくる小川に足を取られ、ブロックタイヤでも空転する始末。勿論カモイワンもノーマルタイヤが滑りまくり、僕の数倍はもがき苦しんだ事はいうまでもない。

金花湯12-4

◆金花湯12−4

それでも我々は前進を諦めなかった。この道が正解か否かは定かでない。だがここは一か八かの賭けで行けるだけ行ってみるしかない。

バカ殿岩から左折してそれほど経たずに現れる左に折れる怪しい支線、そこには丸太の山が積み上げられ、車両の進入を激しく拒んでいる。これは怪しい!と思ったのも束の間、その道はすぐに崖崩れとなっており、眼下には砂防ダムが控えていた。どうやら砂防ダム建設用の作業道らしい。すっかり藪道と化した作業道を徒歩で辿ってみたが、そこに温泉らしきものも無ければ、人間の踏み跡らしきものも確認できなかった。

金花湯12-5

◆金花湯12−5:路上を横切る沢

バカ殿岩から左折してどれくらい走っただろうか。未だ大きな障害は無く、道は辛うじて四輪の通行を許す規格で細々と続いている。だが待てど暮らせど温泉の兆候は現れない。延々と続く山道は徐々に高度を増し、先程渡った小金井沢は谷底を覗き込んでも見えない。谷底との高低差は広がる一方で、一度は手の届く位置にあった温泉が、再び僕等との距離を置いたように感じられた。

しくじったか?!頭のどこかで判断ミスを認めつつも、撤収のタイミングを逃し、惰性で走り続けた。

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