ドライブ&ツーリングのネタ帳

www.henari1.jp ORRの道路調査報告書 ODA ROAD RESEARCH

〜ツーリングマップルで訪ねる万の峠と億の道〜

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トップ>酷道データバンク>甲信越>長野>南峠/旧長野県道442号諏訪箕輪線の実走調査レポート

南峠()

★★★

南峠3-1

◆南峠3−1:

この道がそれ以上の上昇を諦め、下りへと緩やかに転じたその瞬間である。対向車との離合が可能なスペースを確保された諏訪湖側に見覚えのある木柱が入山禁止を知らせる看板と供に路傍に佇んでいた。

村外れの巨樹と峠の木柱

忘却の彼方に置き忘れてきた二つの点と点が、今まさに1本の線で結ばれようとしていた。

南峠3-2

◆南峠3−2:

南峠 標高一二二一米

県道442号諏訪箕輪線南峠、僕は確かに10年以上も前にこの峠を越していた。

当時この道が県道であったかどうかは定かでない。しかし砂利道の越境ルートにて諏訪湖へと抜けた事だけは確かなのだ。

膨大な数の道を重ね行く中で、似たような道と混同し、また経年による記憶の劣化が、照合エラーを跳ね返してきたのだ。

南峠3-3

◆南峠3−3:

道中に手掛りとなるような印象深いパーツは見当たらず、それが起因して初めて通過するような感覚に囚われてしまった訳だが、峠の木柱を発見するや否や、主題歌を聞けばドラマの内容を思い出すが如し、以前通過した時の様子が鮮明に思い起こされた。

決して峠の木柱が鮮烈に印象に残っているのではない。そうではなく、市販の地図に掲載されている峠名と実際の峠名が異なるという点で、腑に落ちないという気持ちが強く印象に残っているのだ。

南峠3-4

◆南峠3−4:

もし以前通過した際峠の木柱に気付かず、峠名の相違に疑問を抱く事さえなかったとしたら、恐らくこの道は初通過の道として取り上げていたに違いない。

現在の地図でもここは真志野峠とされており(注:2008年版ツーリングマップルでは峠名無記載)、南峠と表記されているものを、やまだかつて僕は見た事が無い。

しかし今回デジタル化されてより精度の高まった地図を今一度よ〜く見直してみると、真志野峠と記載された部分に点線で峰越えを果たしている道の存在を確認した。

南峠3-5

◆南峠3−5:

これはあくまで仮説だが、真志野峠は点線道つまり登山道の峠名ではないかと。車道の峠を指し示しているようにも見えるが、実は歩道の峠名を記載していたのではないかと思われる。

近年になって突如森林組合の方々が名無しの車道峠に勝手に南峠と命名し、木柱という既成事実を打ち立てる事で、そこはあたかも昔から南峠でしたみーたーいーな仕組まれた峠というのも考え辛いのである。

もしそんな事が許されるならば、ORRでもキャナル峠に既成事実を設けたい。勿論塔婆(お墓にある木の板)でな。

南峠3-6

◆南峠3−6:

元々窪んだ箇所に車両が通行できるように整地しただけの平平凡凡な南峠は、やはり印象に残り辛い峠の形状をしており、いくら好みのレイアウトとは言え、星の数ほど無数に転がる堀割のひとつにカウントされる有り触れた峠に過ぎない。

また峠に至るまでの道程も、大方の林道と似たり寄ったりの印象で、ほとんど初通過に等しい感覚に囚われても、それは致し方ない事であった。

南峠3-7

◆南峠3−7:

峠を越すと状況は一変する。

越境した瞬間、眼下には諏訪湖を核とする諏訪の街並みがドーンと広がり、改めて峠を越した事を強く意識させる。また下り始めて最初のヘアピンカーブにガードレールが出現し、峠を挟んで一変する光景に唖然とするばかりだ。

ただ舞台が諏訪湖側に移ってもデフォルトは林道そのもので、県道らしさは未だ感じられない。

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