ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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道道494号訓子府津別線

★★★

 

道道494号訓子府津別線の取扱説明書

チミケップ湖へのメインルートで砂利道が残るも、真っ先に舗装化されてしまう事が懸念される道道494号訓子府津別線。いつまでもこのまま残してもらいたい貴重な未舗装道道だ。

 

道道494号訓子府津別線1/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

チミケップシリーズもいよいよラストとなり、大トリを務めるのは勿論道道494号訓子府津別線である。

今は亡き国鉄相生線津別駅から、今にも潰れそうなちほく高原鉄道ふるさと銀河線日ノ出駅を山越えルートで結び、一部区間に砂利道を残すチミケップ湖周辺のメインルートである。

またチミケップ界隈で最も早く舗装化が着手されたのが当路線である。

道道494号訓子府津別線2/ORR

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二車線の快適な舗装路が途切れると、同時にそれまで道路脇にあった畑や牧草地も終了し、いよいよ本格的な山岳地帯へと突入する。

砂利道は1.5車線とやや狭くなるものの、離合にはそれほど支障はなさそうだ。

徐々に勾配を増し、カーブも多くなる。見通しが良くない事から、対向車を常に意識しなければならず、林道と同等かそれ以上の緊張感がある。

道道494号訓子府津別線3/ORR

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しかしそのような区間は長くは続かない。一気に上り詰めると、道道682号二又北見線との分岐に差し掛かる。やがて青の湖面が視界に入り、そこがチミケップ湖である事を知る。

林道に等しい砂利道とは言っても、青看等の設備は万全で、道に迷う事はない。

二つの道道が重なる重複区間がしばらく続き、湖畔すれすれを蛇行するが、当然そこも砂利道で、普通車同士の離合も難儀するような細道が続く。

道道494号訓子府津別線4/ORR

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湖畔すれすれとは言え、路面と湖面の僅かな隙間に生えた植物が邪魔をして、湖の全景を見渡せる場面は残念ながらほとんどないに等しい。

但し二つの道道が重なり、ただでさえ交通が集中する上に、離合すらまともに行えないような狭隘区間で、景色がいいからと停車されても困るのだ。

道道494号訓子府津別線5/ORR

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単車やチャリなら端に寄せれば何とかなるが、四輪が同じ事をやってしまうと即渋滞に繋がり、この道の血流が滞ってしまうのだ。

湖面すれすれを行く極上のフラットダートの視界がやが緑一色となった頃、道道494訓子府津別線と道道682号二又北見線との重複区間も終わりを告げる。

道道494号訓子府津別線6/ORR

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いつかこの区間も舗装化が予想されるが、美しいチミケップ湖と砂利道との調和が保たれて初めて絵になるこの道を、出来るならいつまでも砂利道のまま残しておいてもらいたいものである。

道道682号二又北見線と分離した道道494号線は、チミケップ湖を離れると砂利道のまま下る一方となる。

道道494号訓子府津別線7/ORR

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部分的には二車線の舗装路となっていて、舗装と未舗装を断続的に繰り返す。

下り途中には湖遥林道最上林道訓津林道と連続して分岐が現れ、高地から下界へと完全に降り切った頃には、二車線の舗装路となり、道道494号訓子府津別線の砂利道は終了する。

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