ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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秋田県道279号稲庭関口線(1)

★★★★

 

秋田県道279号稲庭関口線の取扱説明書

かねてからマークしていた道がある。それは路線番号で言えば県道278雄勝湯沢線という砂利道県道の次にあたる279号稲庭関口線という3桁県道である。市販の地図は大変罪深かった。一見寸断されているかのように見える箇所が、実は点線によって繋がっているのだ。それは獣道のような類ではなく、少なくとも登山道と同等レベルかそれ以上の規格を有する道によって繋がっている事を示唆していた。階段や岩登りのようなシーンさえ無ければ、攻略の可能性は充分と踏み、さっそく現地へと乗り込んだ。

 

秋田県道279号稲庭関口線1-1/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

国内の主要路線のほとんどが舗装化されてしまった昨今、砂利道を見つけるだけでも難儀する。そんなご時世にあって、舗装化を免れた県道が密集している地帯が存在する。県道278雄勝湯沢線県道323小安温泉椿川線県道248沼倉鳴子線。共通しているのは、そのどれもが全通している道であり、悲しいかな舗装化が進行しつつある砂利道レッドデータブック入りしている

秋田県道279号稲庭関口線1-2/ORR

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道としては極めて危険な水準にある事で、非常に残念な事ではあるが、ここ数年内に全線舗装化が完了してしまう路線も出てこよう。それらの賞味期限はあと僅かしかない。仕方あるまい、それらの道は当初から一般車両が通れるような道として機能しており、開通当初からいつかは舗装化されてしまう運命にあるのだ。それが何等かの理由で今日まで延命されたに過ぎない。だが

秋田県道279号稲庭関口線1-3/ORR

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いつまでもそれに執着し悲しんでいる訳にも行かない。それよりも未知なる道路の新たな発見に向けて全力を注ぐ方が、よっぽど生産的ではないか。そこでこの界隈で目を付けたのが、当路線という訳だ。市販の地図で見る限り、この路線は正規の自動車道として全通してはいない。つまり先に挙げた事例のような悲劇は、今後も起こらない可能性が高い路線であると言える。最初から

秋田県道279号稲庭関口線1-4/ORR

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見切りをつけられたような路線であれば、そのまま半永久的に放置か、突如何等かの理由で工事が着工し、我が目を疑るようなスーパーロードに生まれ変わっているかのどちらかに収まるケースがほとんどだ。幸いにもこの路線が全通する見込みは限りなくゼロに近い。何故ならば、すぐ隣には国道が通っており、そこは2車線の快適な路線で、しかもトンネルによって一瞬にして

秋田県道279号稲庭関口線1-5/ORR

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抜けられる。そう、それこそがロリエさんがMr.YAMATANIとして降臨した右から読んでも山谷山、左から読んでも山谷山を越える山谷峠である。お隣に山谷トンネルが開通したお陰で、この県道が全通する見込みはなくなった。普通に考えてこの県道をいじるよりは、もうひとつお隣の宇留院内峠の下にトンネルを突くのが正しい行為だ。そうなった場合この県道は戦力外通告を

秋田県道279号稲庭関口線1-6/ORR

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突きつけられたも同然で、路線名称である稲庭と関口を結ぶ県道とは名ばかりで、有名無実な県道というレッテルを貼られる事になる。いや、正確に申せばすでにそのレッテルはとっくの昔に貼られている。当路線は県道指定を受けてから今日まで一度たりとも一般車両を通す道として開通してはいないのだ。ここはかつて車両を通す道だったものが、次第に使われなくなり、現在は

秋田県道279号稲庭関口線1-7/ORR

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廃道化しましたなんていう歴史を持ち合わせてはいない。何故ならば僕が所持している最も古い地図と最新の地図を見比べても、両者はピタリと符合するのである。つまり全然変わってない訳だ。県はいったいどのような道を県道に指定してしまったのだろうか?そして点線区間はどのような状態なのだろうか?それを確かめるべくいざ出陣!

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