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非道隧道(1) ★★★ |
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非道隧道の取扱説明書 もしも突然歴史上の人物を一人挙げよ３・２・１・Ｑ！と問われたならば、僕なら間違いなくザビエルと即答するだろう。そう、フランシスコザビエル。教科書にも登場する
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ドライブ＆ツーリングのネタ帳ORR 僕が東北巡行の際、必ず立ち寄る無料混浴露天風呂がある。それは会津鉄道の湯野上温泉駅から徒歩で１０分圏内の、阿賀川沿いに面する風情豊かな野湯である。国道からは見えないが、橋の上と車窓それに興味本位で現場を視察するだけの野次馬観光客からは丸見えで、僕は幾度となくここでビックコックを披露している。その日は暑くもなく寒くもなく、ＡＶの野外撮影には丁度良い気候で |
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ドライブ＆ツーリングのネタ帳ORR あった。そこに人影は無く、我々は即時撮影に入ったが、あろうことかフィルムには思いも寄らぬ生物が写り込んでしまったのだ。バシャーン！それはあまりにも突然の出来事だった。被写体の背後を巨大な生物が横切り、次の瞬間そいつは露天風呂に飛び込み大きな波しぶきをあげたかと思うと、瞬く間に阿賀川へジャンプし、深淵へと姿を消したのである。瞬時に連想したのは日本ではお馴染みの |
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ドライブ＆ツーリングのネタ帳ORR 妖怪である河童だ。東洋では河童、西洋ではザビエルと呼ばれる未確認生物。まるで東スポを手本とするザビエルは生きていた的な話から始まった非道隧道。勿論ヤラセであるが、掴みはOKという事で万事休す。さてそのザビエル温泉から目と鼻の先に、以前から少々気になっていた道がある。国道が若水橋に差し掛かろうとする直前に、通行止の標識がぶら下がったゲートが設置されている |
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ドライブ＆ツーリングのネタ帳ORR のをご存知だろうか？ゲート突破常習犯の悲しい性かな、ここを通るたびにそいつが気になって気になって仕方なかった。地図を見ればそこは比戸岩と記されており、鉄道はまさにそこを隧道にて抜けている。まさかな、ずっとそう思って今日の今日まで当物件の着手を拒み続けてきた訳だが、点線道でさえ描かれていないその道が、まさか天下の国道で、しかも隧道にて抜けていて、それが三島 |
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ドライブ＆ツーリングのネタ帳ORR 絡みだっつんだからさぁ大変。現場は東京から日帰り圏内とは言え、遥か遠く離れた彼の地の、ゲートで厚く閉ざされた謎多き道路につき、僕は慎重に機を窺いその時を待った。通常モードならば全くの未知数につき、取材対象外である当物件。だが連日連夜の雨は大物廃道群から僕を激しく遠ざけた。仕方ない、小ネタでも拾いに行くか。遅々として進まぬ調査に苛立ちを覚えた僕は、豪雨の最中 |
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ドライブ＆ツーリングのネタ帳ORR 強引に出動命令をヘナリワンに下す。無茶だ！そんな声も阿賀川の濁流によって全てが掻き消され、小刻みに震えるエンジン音は、まるで泣きが入っているようであった。そんなヘナリワンに喝を入れるべくチビッてんじゃねーと一蹴するも、川となりつつある路面に、阿賀川の濁流、メットを容赦なく叩きつける雨粒と気温７度という寒さも手伝って、僕は既に３滴ほどチビッていた。いや正確に |
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ドライブ＆ツーリングのネタ帳ORR 申せば、ここに辿り着くまでにパンツまで浸水の危険水域に達しており、普通の濡れテックス合羽では最早どうにもならないほどの集中豪雨に見舞われていたのだ。雨水にお漏らし、それに冷や汗にカルピスといった考え得るあらゆる分泌液がシェイクされた不快指数１００％で挑む非道隧道。因みに大雨洪水警報の発令は僕の耳に届いていない。 非道隧道２へ進む |
