ドライブ&ツーリングのネタ帳

www.henari1.jp ORRの道路調査報告書 ODA ROAD RESEARCH

〜ツーリングマップルで訪ねる万の峠と億の道〜

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歴史の道踏査報告書2010

◆歴史の道踏査報告書2010の御案内◆

近年産業考古学や近代土木遺産の重要性が叫ばれ、保存活動への取り組みが活発になっています。ただ残念ながら日の目を見る物件は氷山の一角に過ぎず、九割の遺構は何等かの理由により、人知れず風化してゆく運命にあります。ORRはそうした埋もれ行く交通遺産の中でも 道路に特化 し、明治・大正・昭和にかけて一度は主役を張った道達に焦点を絞り、旧廃道と化した道の今を探訪、素人の目線より踏査・考察を試みます。

主にバイクでの踏査となりますが、内容は二輪四輪を問わず、また自転車や他の公共交通機関を利用した徒歩による道巡りを成さっておられる方々にも御満足頂けるよう老若男女、 誰もが楽しんで頂ける報告書造り に努めています。道路を極めたい方には勿論の事、各地の郷土や歴史・文化・地理・地図に興味のある方、また当分野に関心のある方にも無い方にも、また道路に精通するエキスパートや本職の方にも期待を裏切らない内容にて自信を持って報告書をお届けします。

9編/全118話で綴る歴史道の真髄

歴史の道踏査報告書2010-9

第九章

初めて車馬の通行を許したのは、明治中期にゼロベースで築造された明治新道である。どの文献も例外無くそう謳っている。しかし村人の証言並びに一部の資料から、その定説は脆くも崩れ去る。明治新道の開通まで人々は、人馬の往来しか認めぬ江戸道で我慢をした訳ではなかった。掘り下げの進む新道とは全く別の峠を越える暫定車道が存在したのである。

岡山縣

(全二十六話)

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歴史の道踏査報告書2010-8

第八章

住民が峠と指差した稜線上には、確かな切り通しが存在した。一部は藪化しすっかり自然に還っているが、かつてはこの山道をバスも往来したと老婆は語る。広角に拓かれた切り通しには、その昔バス停が置かれていたという。もうじきここは一変する。その証言通り現場は既に測量済みであった。聴くがいい、大幅な地形改変へのカウントダウンが始まった峠の断末魔を。

北海道

(全九話)

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歴史の道踏査報告書2010-7

第七章

北海道には思いの外手掘り隧道が存在する。その99%が明治以後に穿たれたものだ。だがもしもアイヌの時代より継承される隧道が存在するとしたら・・・それも車両の通行を許す規格で。そんな浪漫溢れる古隧道が北の大地に眠っている。国土地理院もトンネルと認める謎の洞門に迫る。

北海道

(全十話)

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歴史の道踏査報告書2010-6

第六章

恐らく十中八九のドライバーが、そこを峠と認識していないだろう。当たり前だ、どの地図にも峠名が記載されていないのだから。但し掘割で稜線を跨ぐ線形は、峠のそれだ。古い地形図は語る、そこが歴とした峠であると。ただ地図に刷られた峠名は不鮮明で、判読は困難を極めた。救いの手を差し伸べたのは、地元の初老だった。真の峠名に路の遍歴、そして現存する古の峠の在り処まで雄弁に語り出したのである。

岡山縣

(全十話)

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歴史の道踏査報告書2010-5

第五章

軽トラックと歩行者の擦れ違いもままならない幅員2mの狭路が、かつての主要県道であったという衝撃の事実が齎されたのは、旧道沿いに住まう老婆からだった。木橋は川底の基礎を残すのみで、旧道の一部は田畑へと生まれ変わっている。だが峠の切り通しは今以て主張する。そこが明治に掘り割られた馬車道であると。

岡山縣

(全六話)

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歴史の道踏査報告書2010-4

第四章

多くのドライバーがそこを峠とは認め難い丘状の小さな突起。余りにも緩かな勾配の路に、十中八九の通行者は峠を意識しない。だが一時代前の路を知る古老となると話は別だ。“わしの知る限りこの峠は三度切り崩されておる”現地の生き字引と称される古老の放ったこの一言により、事態は大きく動き出す。失われた地形図を補って余りある貴重な証言の数々と、その証言に裏打ちされる物証の数々は、後世に語り継がれる秘蔵道路夜話となるに違いない。

岡山縣

(全十五話)

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歴史の道踏査報告書2010-3

第三章

前回の探訪では草木の抵抗にあう完全廃道であった里道。その時点では突破云々の対象でしかなった単なる激藪道が、再訪時は何者かの手によって蘇生していた。再びこの地に舞い戻った理由、それは歴史道の解明に他ならない。地区の住民にとって、この路は県道以上の価値があった。また陸路と水路の組合せによる複合輸送の実態が、古老の口をつき凡そ半世紀ぶりに白日の下に晒される。

岡山縣

(全六話)

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歴史の道踏査報告書2010-2

第二章

里道に端を発する地味な舗装路。この頼りない小径にみるべき点は少ない。だがこの峠道を追求せずして第一章の峠は語れない。鞍部前後の断片のみを対象とすれば、取るに足りないちっぽけな路線ではあるけれど、視野を少し広げる事で見えなかったものが見えてくる。単なる旧道と侮るなかれ、聞くがいい、現道の傍らに封印された泥道の声を。

岡山縣

(全十一話)

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歴史の道踏査報告書2010-1

第一章

そこに道があって然るべき、その勘は見事に的中した。旅人御用達のツーリングマップルに未掲載の越境ルート、そこは江戸道であり、また明治道でもあった。聞き取り調査により、史実にない路の遍歴を知ると同時に、明治道とは明らかに異なる車道の存在を確認。その顛末は交通史の常識を根底から覆すものであった。

岡山縣

(全二十六話)

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