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金花湯死闘篇(18

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金花湯18-1

◆金花湯18−1:復路では6−5の分岐点を直進

我々は金花湯に浸かった時点で九割方任務を遂行したと言っていい。だがこのまま素直に同じ道を引き返してしまっては、ORRの名が廃る。単に温泉めっけて浸かってハイお終いという訳にはゆかない。それに後輪に爆弾を抱えているカモイの負担を軽減する上でも、叶うならば最短距離で帰還したい。それに該当する路線などあるのか?

ある!ひとつだけ未確認の路が

尾根筋の変則四差路から左折し谷底でぶつかる幅広道、その路がどこからやってくるのかが未だ謎のままなのである。

金花湯18-2

◆金花湯18−2

6−5の分岐点より金花湯とは逆方向へ上り詰め行く路は、大型車の通行に耐え得る幅員で、直接海岸線に向かっている謎の道は、この界隈では必要にして十分な規格で、方角的にも悪くない。ガスの残量をチェックした僕は、カモイを分岐点に待機させ、一人謎の道へアタックを開始した。

尾根から滑り下りる道とは明らかに異なり、謎の道は本線と呼ぶに相応しい規格で奥へ奥へと延びている。この道がどこへ通じているのかは現時点で見当も付かない。だが謎の路の正体が解き明かされれば、巨大迷路の全容解明に一歩近づく事だけは間違いない。

金花湯18-3

◆金花湯18−3:尾根筋よりも遥かに安定した路面

どこかへ通じていてくれ!そう願いつつ僕は一人慎重に駒を進めた。カモイが待機する分岐点の形状は、この道が本線であるかのような線形を描き、金花湯を背にして海岸方面へ向かうこの道が、直接海岸線に抜け出るとか我々が想像もしないような経路でどこかに通じている可能性は多分にあった。

ただその期待値とは裏腹に、随所で恐ろしく脆弱な箇所を抱える怪しい路線である事が判明し、進めば進むほど混迷を深める当路線が、遂に馬脚を現した。一部が10%を上回るような急勾配で、本線とは程遠い規格へと変貌を遂げたのである。しかも路面は砂利であるから体感斜度は相当なものだ。

金花湯18-4

◆金花湯18−4:カモイワンでは厳しい急坂

ヘナリワンは難なく通り抜けられるが、いつ走行不能に陥っても不思議でない今のカモイワンでは、負荷が余りにも大き過ぎる。例えこの道が距離短縮に貢献する最短路線であったとしても、カモイワンでは持ち堪えられないのは明らかだ。更に路の一部が河原状と化し、握り拳大の石が散乱するスリックタイヤではどうにもならないような場面もあり、カモイワンの突撃は不可能と判断、往路をそっくり引き返す事にした。

分岐で待つカモイに尾根の四差路へ向かうよう指示し、僕は再び謎の道へ舞い戻ると、急坂をグイグイと上り詰める。遥か頭上にあった稜線が目の前に迫り、遂にそれを割り込んだ。

金花湯18-5

◆金花湯18−5:第一分岐点のT字路にぶつかる

ここはどこだ?

視界が急激に開けた地点はT字路となっており、尾根筋で唐突に終点を迎えた。この分岐、どこかで見覚えがあるぞ。そうだ!ここは侵攻開始早々判断を迷った2−5の第一分岐だ。つまりこう言う事だ。千走林道との分岐点より迎える第一分岐点のT字路を左折すれば、道は少々荒いが尾根筋の四差路を経由せずに、最短で金花湯へ到達できるという訳だ。

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