ORRの道路調査報告書:全国の廃道隧道酷道旧道林道を個人が実走調査したレビュー

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非道隧道(5)

★★★

 

非道隧道の取扱説明書

もしも突然歴史上の人物を一人挙げよ3・2・1・Q!と問われたならば、僕なら間違いなくザビエルと即答するだろう。そう、フランシスコザビエル。教科書にも登場する世界的エロ河童キリスト教宣教師だ。彼の生まれ変わりがアルシンドであるという事実は、いずれオーラの泉で明らかとなるだろうが、前説はこれくらいにして、早速取説に入りたいと思う。もしも突然歴史上の人物を一人挙げよ3・2・1・Q!と百人アンケートを取った際、恐らく回答数ゼロは避けられないであろう人物、三島通庸。日本史の、それも近現代史に登場する彼の名を目にする機会は皆無に等しい。だがひとたび的を道路に絞れば、直ちに彼の名は大きく浮上する。はっきり言って三島通庸抜きに東北の道路、ひいては日本の道路史さえも語れまい。旧廃隧道を語る上で、彼の名を避けて通る事は非常に困難を伴うのである。ここに彼の残した軌跡の一部を列挙しよう。万世大路、大峠、関山峠、雄勝峠、主寝坂峠、宇津峠、加茂坂猿羽根峠山王峠。どうだろう?東北各地では石を投げれば三島に当たると言わんばかりではないか。僕は彼の名を知らぬままサイトを開設し、気が付けばいつの間にか彼の手の中で踊らされていた。道路の現状報告に徹し、あえて歴史とシンクロさせて来なかったORRの怠慢と言ってしまえばそれまでだが、今後は徐々に歴史的考察にもメスを入れていかねばなるまい。まずはその第一弾としてザビエル=河童説の是非を問う。(嘘)

 

非道隧道5-1/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

何気なく見上げた奇壁の先に、小さな祠らしき物体を見た。肉眼では墓石のようにも見えるそれを、僕は今余裕を持って眺めている。決してプッツンしたのではない。後日改めてこの地へと赴いたのだ。思い出すのもおぞましいが、あの時はもう散々だった。完全にスタックしたヘナリワンを泥田から引っ張り出すのに時間にして約30分を要した。これをたかだが30分と思うなかれ。ピクリとも動かず

非道隧道5-2/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

まるで地面に固着してしまったかのようなヘナリワンを自力で引っ張り出すのは容易でなかった。一時期は本気で置き去りにする事も考えた。押しても駄目、引いても駄目で、最早正攻法ではどうにもならず、しばし考えた末に僕はヘナリワンを倒してみた。苦渋の選択であった。だがその業は見事に嵌った。わざと転倒させたヘナリワンを、泥田の上を滑らせるようにして強引に引っ張り出す。それが

非道隧道5-3/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

最善の策とは思えなかったが、こっちはもう必死である。死に物狂いで泥まみれになって横たわる車体を力任せにフンガー!フンガー!と引っ張ると、それまで微動だにしなかった100kg超の車体がじわじわと動くではないか。キテマス!単車と共に戻れるかも。その一心で僕は全身ズブ濡れになりながらも懸命に車体を引っ張り続け、何とか脱出に成功したのである。再び息を吹き返すヘナリワン。

非道隧道5-4/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

僕は一目散にその場を後にした。バカヤローおとといきやがれ〜!と、威勢のいい捨てゼリフを吐いて立ち去ったのは言うまでもないとして、その後廃道内を飛び跳ねるようにして目にも留まらぬ速さで起点に達したのであるが、その時ヘナリワンが記録したタイムはJRAレコードとしていまだに破られていない。恐らくヒジテツスゴスギルとヒザゲリイタスギルの二強を持ってしても破られないであろう

非道隧道5-5/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

大逃走劇は、西部劇も真っ青の後続に影をも踏ませぬ韋駄天ターボで、いかにヘナリワンが逃げ足だけは速いかを良く表している。因みに西部劇とはウエスタンの事で(欧米か!)ニワトリ持って長期取材に出れば旅の途中卵買わなくて済むし(養鶏か!)そろそろ紀香迎えに行かないと(送迎か!)今回の道は☆いくつ頂けますでしょうか?(チューボーか!)顔を洗って出直してくれば、

非道隧道5-6/ORR

ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

そこは全く別の道ではないかと思えるほど大人しい顔を持つ一介の廃道でしかなかった。従って前回見落としていた道路遺構も良く見えた。オーバーハング気味の奇壁の先には、転落防護壁として機能していたであろうコンクリ製の立ち上がりが見られるが、それも一部が顔を覗かせているのみで、ほとんどは植物の群生に呑み込まれているという有様であった。その先には観測所の関連施設

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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR

らしき構造物が道路脇に見られたが、稼動しているのかどうかは微妙だ。何せここまでは事実上徒歩でしか入って来られないのだから。そして次が例の物であるが、それはやはり人為的に配置された馬頭観音である事をキャメラは捉えた。恐らくここで落ちたのだろう。何がって?馬車だよ馬車。

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