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非道隧道(5) ★★★ |
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非道隧道の取扱説明書 もしも突然歴史上の人物を一人挙げよ3・2・1・Q!と問われたならば、僕なら間違いなくザビエルと即答するだろう。そう、フランシスコザビエル。教科書にも登場する
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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR 何気なく見上げた奇壁の先に、小さな祠らしき物体を見た。肉眼では墓石のようにも見えるそれを、僕は今余裕を持って眺めている。決してプッツンしたのではない。後日改めてこの地へと赴いたのだ。思い出すのもおぞましいが、あの時はもう散々だった。完全にスタックしたヘナリワンを泥田から引っ張り出すのに時間にして約30分を要した。これをたかだが30分と思うなかれ。ピクリとも動かず |
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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR まるで地面に固着してしまったかのようなヘナリワンを自力で引っ張り出すのは容易でなかった。一時期は本気で置き去りにする事も考えた。押しても駄目、引いても駄目で、最早正攻法ではどうにもならず、しばし考えた末に僕はヘナリワンを倒してみた。苦渋の選択であった。だがその業は見事に嵌った。わざと転倒させたヘナリワンを、泥田の上を滑らせるようにして強引に引っ張り出す。それが |
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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR 最善の策とは思えなかったが、こっちはもう必死である。死に物狂いで泥まみれになって横たわる車体を力任せにフンガー!フンガー!と引っ張ると、それまで微動だにしなかった100kg超の車体がじわじわと動くではないか。キテマス!単車と共に戻れるかも。その一心で僕は全身ズブ濡れになりながらも懸命に車体を引っ張り続け、何とか脱出に成功したのである。再び息を吹き返すヘナリワン。 |
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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR 僕は一目散にその場を後にした。バカヤローおとといきやがれ〜!と、威勢のいい捨てゼリフを吐いて立ち去ったのは言うまでもないとして、その後廃道内を飛び跳ねるようにして目にも留まらぬ速さで起点に達したのであるが、その時ヘナリワンが記録したタイムはJRAレコードとしていまだに破られていない。恐らくヒジテツスゴスギルとヒザゲリイタスギルの二強を持ってしても破られないであろう |
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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR 大逃走劇は、西部劇も真っ青の後続に影をも踏ませぬ韋駄天ターボで、いかにヘナリワンが逃げ足だけは速いかを良く表している。因みに西部劇とはウエスタンの事で(欧米か!)ニワトリ持って長期取材に出れば旅の途中卵買わなくて済むし(養鶏か!)そろそろ紀香迎えに行かないと(送迎か!)今回の道は☆いくつ頂けますでしょうか?(チューボーか!)顔を洗って出直してくれば、 |
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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR そこは全く別の道ではないかと思えるほど大人しい顔を持つ一介の廃道でしかなかった。従って前回見落としていた道路遺構も良く見えた。オーバーハング気味の奇壁の先には、転落防護壁として機能していたであろうコンクリ製の立ち上がりが見られるが、それも一部が顔を覗かせているのみで、ほとんどは植物の群生に呑み込まれているという有様であった。その先には観測所の関連施設 |
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ドライブ&ツーリングのネタ帳ORR らしき構造物が道路脇に見られたが、稼動しているのかどうかは微妙だ。何せここまでは事実上徒歩でしか入って来られないのだから。そして次が例の物であるが、それはやはり人為的に配置された馬頭観音である事をキャメラは捉えた。恐らくここで落ちたのだろう。何がって?馬車だよ馬車。 非道隧道6へ進む 非道隧道4へ戻る |